介護の仕事を長く続けていく内に、給与などの待遇を考えると管理職を目指す事になります。
しかし同じ介護業界であっても、現場スタッフと管理職では求められる職責は大きく異なり、その違いをしっかり理解しておかなければ、管理職としての成功は難しいと言えます。
ここでは押さえるべき3つのポイントをご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
まず最も基本となるのは、スタッフの管理を行うという点です。
介護の現場ではどれだけスタッフ同士が密に連携して動けるかが鍵となり、そのために普段からの人間関係の構築が重要となります。
実際多くの離職者が人間関係を退職の理由に挙げており、職場の雰囲気作りやスタッフの士気高揚において管理職の果たすべき責任は大きいのです。
次に大切なのは、上下のバランスの管理になります。
施設の経営者が必ずしも介護の経験者とは限らず、現場を知らないトップダウン指示が出ることもあれば、反対に現場スタッフからは採算度外視の不満が上がることもあります。
管理職は、そのような上からの指示と下からの要望のバランスを上手く取ることが求められます。
最後に大切なことには、施設の管理が挙げられます。
介護施設は介護保険制度に則って運営されますので、介護報酬を受け取るには様々な法令や規則に適合した施設管理が求められます。
常に適切な運営状態を維持するため、各種法令や介護保険などに関しての知識を身につける必要があります。
管理職になれば初めは多くの人が、これまでの現場仕事と管理の仕事の違いに戸惑う事になります。
しかし、予め押さえるべきポイントを理解しておく事で、この戸惑いは最小限にする事ができるでしょう。